
カーリースは、定額料金で新車に乗れるサービスとして、近年注目されています。
しかし、中途解約時の違約金や走行距離制限など、デメリットも存在します。
そのため、カーリースは「デメリットだらけのサービス」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
確かに、デメリットを理解せずにカーリースを利用すると、後悔してしまうかもしれません。
しかし、デメリットを理解した上で、適切なカーリース会社やプランを選べば、
デメリットを回避することができます。
そこで、本記事では、カーリースのデメリットとその対策、メリットや向いている人について、わかりやすく解説します。
カーリースを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 本当にデメリットだらけ?カーリースのしくみと特徴
- カーリースがデメリットだらけと言われる9つの理由・対策
- カーリースがデメリットだらけに感じる方の特徴
- カーリースがデメリットだらけに感じない方の特徴
- デメリットだらけじゃない!知っておきたいカーリースの8つのメリット
- まとめ
本当にデメリットだらけ?カーリースのしくみと特徴
カーリースがデメリットだらけといわれる理由の多くは、車を購入した場合とは異なるカーリースの基本的なしくみや特徴にあります。
まずはカーリースの定額制のしくみや、購入するよりも車両本体価格を抑えられる「残価設定」など、カーリースの特徴について確認しておきましょう。
カーリースの特徴1. 定額料金で車を自由に利用できる
カーリースは、利用者が選んだ車をリース会社が代わりに購入し、毎月定額の料金で貸し出すしくみとなっています。
レンタカーやカーシェアリングなどのように利用時間によって料金が変動することもなく、
所有する車と同じように、自身で管理しながら自由に乗ることができます。
月額料金にはあらかじめ税金や手数料が含まれていることから、初期費用や毎年の自動車税(種別割)、車検時の法定費用なども不要になります。
そのため、まとまった出費の心配なくカーライフを楽しめます。
カーリースの特徴2. 残価設定によって車両本体価格が安くなる
カーリースは、契約満了時の車の想定下取り価格である「残価」を車両本体価格から差し引いた上で月額料金を算出します。
この残価設定により、同じ車を購入する場合よりも車両本体価格が安くなり、諸費用込みでも手頃な料金で利用可能になっています。
新車でも手軽に乗れますが、中古車であれば車両本体価格が安い分さらにお得に利用できるでしょう。
カーリースの特徴3.車検やメンテナンスが不要
カーリースでは、車検やメンテナンスなどの維持費も月額料金に含まれています。
そのため、車検やメンテナンスの時期を気にする必要がなく、車に詳しくない方でも安心して利用することができます。
また、車検やメンテナンスは、カーリース会社が指定する整備工場で行うことが一般的です。
そのため、車検やメンテナンスの際には、自分で業者を探す手間や、複数の業者から見積もりを取る手間が省けます。
カーリースがデメリットだらけと言われる9つの理由・対策

カーリースは、定額料金で車を自由に利用できるサービスとして、近年注目されています。
しかし、中途解約時の違約金や走行距離制限など、デメリットも存在します。
そのため、カーリースは「デメリットだらけのサービス」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
次に、カーリースがデメリットだらけといわれる理由を9つ挙げ、その理由や対策について解説します。
デメリット1. 中途解約で違約金が発生する
カーリースは、契約期間を定めて利用するものであり、中途解約をすると違約金が発生する場合があります。
違約金の金額は、契約期間や車種、残価率などによって異なりますが、数万円から数十万円程度になることもあります。
_対策1. 契約期間を長めに設定する
契約期間を長めに設定しておけば、中途解約の可能性を下げることができます。
また、契約期間が長いほど、月額料金が安くなる場合もあります。
デメリット2. ボーナス払いが高額な場合がある
カーリースでは、契約時にボーナス払いを設定することもできます。
ボーナス払いを設定すると、月額料金が安くなる場合がありますが、ボーナス払いの金額が高額になる場合もあります。
対策2. ボーナス払いをしない
ボーナス払いを設定せずに、月額料金を高めに設定しておけば、中途解約時の違約金の負担を軽減することができます。
デメリット3. 購入する場合よりも割高に感じる
カーリースは、月額料金に車両本体価格や諸費用、車検やメンテナンスの費用などが含まれているため、購入する場合よりも割高に感じる場合があります。
対策3. 比較検討する
複数のカーリース会社を比較検討することで、よりお得に利用できるプランを見つけることができます。
デメリット4. 契約満了時に残価精算で高額な費用を請求されることがある
カーリースは、契約満了時に車をリース会社に返却します。
このとき、残価に達していない場合は、差額を支払う必要があります。
残価に達しない理由としては、走行距離制限を超えてしまった場合や、車の傷や汚れがあった場合などが挙げられます。
対策4. 走行距離制限を守る
走行距離制限を守ることで、残価に達しやすくなります。
また、車の傷や汚れを防ぐために、定期的に洗車やメンテナンスを行うことも大切です。
デメリット5. 走行距離の上限を超過した場合に追加料金が発生する
カーリースでは、契約時に走行距離の上限が定められています。
走行距離の上限を超過した場合、超過分の料金を支払う必要があります。
対策5. 走行距離の上限を気にしない
走行距離の上限を気にしない場合は、無制限プランや、走行距離の上限を気にしないプランを選ぶとよいでしょう。
デメリット6. 原状回復費用が発生することがある
カーリースでは、契約満了時に車をリース会社に返却します。
このとき、車に傷や汚れがあった場合は、原状回復費用を支払う必要があります。
対策6. 車を丁寧に扱う
車を丁寧に扱うことで、原状回復費用を抑えることができます。
また、車検やメンテナンスの際に、車の傷や汚れを修理しておくと、原状回復費用を請求される可能性が低くなります。
デメリット7. 車が自分のものにならず、改造やドレスアップができない
カーリースでは、車が自分のものではないので、改造やドレスアップを自由に行うことができません。
対策7. 改造やドレスアップを諦める
改造やドレスアップをしたい場合は、カーリースではなく、購入を検討するとよいでしょう。
デメリット8. オプションやカーナビなどの追加費用がかかる
カーリースでは、車検やメンテナンスの費用は月額料金に含まれていますが、オプションやカーナビなどの追加費用は別途必要になる場合があります。
対策8. オプションやカーナビは必要に応じて選ぶ
オプションやカーナビは、必要に応じて選ぶことで、費用を抑えることができます。
また、カーリース会社によっては、オプションやカーナビを月額料金に組み込めるプランもあります。
デメリット9. 車種やグレードの選択肢が限られる
カーリースでは、リース会社が用意した車種やグレードの中から選ぶことになります。
そのため、希望の車種やグレードがない場合があります。
対策9. 複数のカーリース会社を比較検討する
複数のカーリース会社を比較検討することで、より希望の車種やグレードの選択肢を広げることができます。
カーリースがデメリットだらけに感じる方の特徴

カーリースがデメリットだらけに感じる方の特徴は、以下の3つです。
- ライフプランが頻繁に変化する方
カーリースは、契約期間を定めて利用するサービスです。
そのため、急に車が不要になるなど中途解約の可能性が高い場合は、カーリースの利用は避けたほうがいいでしょう。
- 整備やユーザー車検が自分でできる方
カーリースでは、車検やメンテナンスの費用が月額料金に含まれています。
そのため、整備やユーザー車検を自分で行える場合、それらの費用が割高に感じられるおそれがあります。
- 契約時から車の所有権が欲しい方
カーリースは、契約満了時に車をリース会社に返却します。
そのため、マイカーが欲しい方には向いていません。
カーリースがデメリットだらけに感じない方の特徴
一方、カーリースがデメリットだらけに感じない方の特徴は、以下の7つです。
- 面倒な手続きを省きたい方
カーリースは、税金や保険料が料金に含まれており、月々の定額払いで安く車に乗れるため、手間や経済的な負担を減らしたい方にとってはメリットの多い方法でしょう。
- 貯金はないけれど新車に乗りたい方
カーリースは、頭金や初期費用を用意する必要がないため、貯金がない方でも新車に乗ることができます。
- まとまった出費を避けたい方
カーリースは、月々の定額払いのため、まとまった出費を避けることができます。
- 常に最新モデルの車に乗っていたい方
3年や5年などの契約期間を選択できるカーリース会社で、短期間で車を乗り換えていけば、常に最新モデルの車に乗ることも可能です。
- 車に詳しくない方
車を購入するとトラブルの際には自分で対応しなければならない一方、カーリースでは相談窓口が用意されていることから、車の知識に自信がない方でも安心してカーライフを送れます。
- 審査に不安がある方
審査のハードルがカーローンよりも低くなりやすいため、カーローンの審査に落ちたことがあったり、審査に通るか不安に感じたりする方でも、通過して車を持てる可能性があるでしょう。
デメリットだらけじゃない!知っておきたいカーリースの8つのメリット
カーリースは、月額料金で新車に乗れるサービスとして、近年注目されています。
しかし、先ほど紹介したとおり、中途解約時の違約金や走行距離制限など、デメリットも存在します。
そのため、カーリースは「デメリットだらけのサービス」というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
そこで次に、カーリースの8つのメリットについて、詳しく解説します。
1. まとまった資金がなくても新車に乗れる
車の購入時には、車両本体価格とは別に、頭金や登録諸費用、各種税金といった初期費用を支払わなければなりません。
カーローンを利用する場合でもこれらの費用は借入額に含められないことが多く、一括で支払う必要があるケースが大半です。
頭金は車両本体価格の20~30%程度、税金や登録諸費用といった初期費用は車両本体価格の10~20%程度が目安なので、ある程度まとまった金額を用意する必要があるでしょう。
その点、カーリースは諸費用があらかじめ月額料金に含まれているので、初期費用の負担がありません。
乗り出しにかかる費用は月額料金のみなので、貯金がなくてもすぐにカーライフをスタートできます。
2. 憧れの車や本当に欲しかった車に乗れる
カーリースは「残価設定」がある分、車両本体価格として支払う分が安くなります。
例えば150万円の車両本体価格の車で残価が60万円だとすると、利用者が負担する車両本体価格は90万円となります。
そのため、カーリースなら予算オーバーであきらめていた車や本当に欲しい車に乗れる可能性が広がります。
グレードやオプションにこだわりたい、先進の事故防止機能付きのモデルに乗りたい、などの希望を実現する手段にもなりえるのです。
3. 購入時と同じように自由に選んだ新車に乗れる
カーリースは、自分の好みに合わせて車種やグレード、オプションなどを自由に選ぶことができます。
国産メーカーの全車種・全グレードを取り扱っているカーリースであれば、特別仕様車などの選択も可能です。
なお、ナンバープレートも一般ナンバーが適用されるので、レンタカーやカーシェアリングのように借りている車とわかる心配がありません。
リース会社によっては希望ナンバーも利用できます。
4. 乗り出しも乗換えも、買うより簡単
近年は店舗へ行かずともオンラインと郵送だけで車選びから本契約までの手続きが完結するカーリースもあり、近隣に店舗がない方や仕事や家事で忙しい方でもスムーズに乗り始めや乗換えの手続きができます。
自宅へ納車してくれるカーリースなら、車を店舗へ受け取りに行く手間もかかりません。
なお、オンラインで手続きができるカーリースは、電話やメール、LINEから気軽に質問できるなどサポート体制も整っているため、困り事があっても安心です。
5. 車を維持するのも楽
車検や法定点検、消耗品の交換など定期的にメンテナンスを行う必要があり、都度まとまった費用がかかります。
中には10万円を超えるものもあり、大きな負担に感じている方も多いようです。また、税金もかかります。
一方、カーリースは、月額料金に税金が含まれている上、メンテナンス費用も定額にできるプランがあります。
そうしたプランを利用すれば、車の維持にかかる費用の大半を一本化でき、まとまった出費の心配なく車に乗り続けられます。
支出が一定なので、家計管理も楽になるでしょう。
6. 利用期間中のサポートが充実している
カーリースは契約期間にわたってさまざまなサポートが受けられます。
サポート内容はリース会社によって異なりますが、車検時期のお知らせやメンテナンス業者の紹介、
車の知識が豊富な担当者による無料相談など、カーリースを初めて利用する方はもちろん、車に詳しくない方でも安心して利用できるサービスがそろっているリース会社が多くあります。
購入した車は所有者が自身で管理や手続きをしなければならず、
困り事があってもディーラーに予約をして相談に行くなど手間がかかりますが、カーリースなら面倒な手続きなどはすべてお任せできます。
7. 契約満了時の選択肢が豊富
購入した車はマイカーとして所有できる半面、乗換えなどで手放す際に、買取業者を探したり、廃車の手続きをしたりと手間がかかります。
その点、カーリースは契約満了を迎えた時点で車をリース会社に返却するだけです。
引き取りに来てくれるカーリースであれば、車を返しに行く手間もありません。
さらに、リース会社によっては、利用中の車を引き続き利用できる「再リース」や、マイカーにできる「買取り」、別の車種で新たにリース契約を結ぶ「乗換え」など、
契約満了時の選択肢が豊富にあり、契約時と状況が変わってもフレキシブルに対応できます。
中には契約満了時にそのまま車がもらえるプランを用意しているリース会社もあり、
コストを抑えてマイカーライフを実現することも可能です。
8. 基本的に利用料金を全額経費計上できる
仕事でカーリースを利用する方は多くの場合、月々の利用料金をすべて経費として計上できます。
一括やローンで購入した車は減価償却を行う必要がある上、
税金やメンテナンスなどの費用はそれぞれの科目に分けて計上する手間もかかります。
カーリースは諸費用も月額料金に含まれていることで、
まとめて計上できる点もメリットといえるでしょう。1台の車を仕事とプライベートで使用している場合でも家事按分が楽に行えます。
なお、カーリースを商用車や社用車として利用するにあたっては、次のようなメリットもあります。
〈法人、個人事業主がカーリースを利用するメリット〉
- 初期費用などの負担が軽減できることで複数台の導入がしやすい
- 料金が明確なことで事業計画が立てやすい
- メンテナンスの管理がしやすい
- 希望ナンバー制の利用で連番の選択も可能
カーリースは、デメリットもありますが、多くのメリットがあります。
自分に合ったカーリースプランを選ぶことで、無理なくカーライフを楽しめるでしょう。
失敗しない!おすすめカーリース4社を徹底比較
カーリースは、頭金や初期費用がかからず、月々の定額料金で新車に乗れるサービスです。
しかし、カーリース会社によってサービス内容や料金が異なるため、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。
そこで今回は、おすすめのカーリース4社を比較してご紹介します。
ポチモ | KINTO | 定額カルモくん | MOTA カーリース | |
---|---|---|---|---|
対象車両 | 中古車 | 新車 | 新車 | 新車 |
月額料金 | 11,880円〜 | 14,740円〜 | 11,830円〜 | 8,580円〜 |
ボーナス払い | 不可 | 可能 | 不可 | 可能 |
残価精算 | あり | なし | なし | なし |
リース期間 | 2年〜8年 | 3年〜7年 | 1〜11年 | 5年〜11年 |
走行距離制限 | なし | 1,500km/月 | 1,500km/月(7年以上はなし) | なし |
任意保険 | なし | あり | なし | なし |
1. ポチモ 契約満了後に車がもらえる!
ポチモは、出光興産が運営する中古車専門のカーリースです。
月額料金に車検やメンテナンス費用が含まれているため、維持費を抑えてカーライフを楽しむことができます。
また、契約満了後に車がもらえるため、マイカー感覚で利用したい方におすすめです。
2. KINTO 任意保険料コミコミ!
KINTOは、トヨタ自動車が運営するカーリースです。
車検やメンテナンス費用、任意保険料が月額料金に含まれているため、トータルでかかる費用を抑えることができます。
また、トヨタ車やレクサス車から選べるため、好きな車に乗りたい方におすすめです。
3. 定額カルモくん 業界最安水準の料金!
定額カルモくんは、業界最安水準の料金が魅力のカーリースです。
月額料金に車検やメンテナンス費用が含まれているため、維持費を抑えてカーライフを楽しむことができます。
また、契約満了時に車がもらえる「乗り放題オプション」も用意されているため、マイカー感覚で利用したい方におすすめです。
4. MOTAカーリース 国産車全メーカー・全車種から選べる
MOTAカーリースは、契約満了時に車がもらえるカーリースです。
月額料金に車検やメンテナンス費用が含まれているため、維持費を抑えてカーライフを楽しむことができます。
また、国産車全メーカー・全車種から選べるため、好きな車に乗りたい方におすすめです。
| ポチモ | KINTO | 定額カルモくん | MOTA カーリース |
---|---|---|---|---|
対象車両 | 中古車 | 新車 | 新車 | 新車 |
月額料金 | 11,880円〜 | 14,740円〜 | 11,830円〜 | 8,580円〜 |
ボーナス払い | 不可 | 可能 | 不可 | 可能 |
残価精算 | あり | なし | なし | なし |
リース期間 | 2年〜8年 | 3年〜7年 | 1〜11年 | 5年〜11年 |
走行距離制限 | なし | 1,500km/月 | 1,500km/月(7年以上はなし) | なし |
任意保険 | なし | あり | なし | なし |
まとめ
カーリースは、初期費用や維持費を抑えてマイカー感覚でカーライフを楽しむことができる便利なサービスです。
2023年のおすすめカーリース会社は、以下の4社です。
- ポチモ:契約満了後にマイカーとしてそのまま使用できる
- KINTO:任意保険料を気にせず、月々の支払い額を抑えられる
- 定額カルモくん:業界最安水準の料金で、お得にカーライフを楽しめる
- MOTAカーリース:国産車全メーカー・全車種から選べる
また、カーリースには途中解約時の違約金や走行距離制限などのデメリットがありますが、サービスの選び方によってカバーすることができます。
なお、MOTAカーリースは契約満了時に車がもらえるため、途中解約時の違約金を抑えることができます。
また、走行距離制限なしのプランも用意されているため、遠出をすることが多い方でも安心です。
このように、MOTAカーリースは、契約満了後に車がもらえることや走行距離制限なしのプランがあることから、マイカー感覚でカーライフを楽しみたい方におすすめです。
カーリースには、デメリットもありますが、自分に合ったサービスを選べば、それらをカバーすることができます。
本記事で紹介した4社は、それぞれに特徴があり、デメリットをカバーできるサービスが用意されています。
ぜひ、本記事を参考に、自分に合ったカーリースを見つけてみてください。
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